下手の横好き
多分器用でスイスイバイク乗れちゃった人にはわからない感覚でしょうが、どうやったら上手く乗れるのかわからない、そしてライディングの本を読んだら余計わからなくなった…という辛い経験を重ねてきたことで、自分のライディングは成り立っています。一番最初にフロントブレーキしか使わない!というのにやられて煮詰まっている時に、練習したのがリアブレーキでしたね。
とにかくわからないところに、乗り手がなんとなく感覚だけでこうやってんじゃね?ってことを書いてくるのを読むことで、余計にどうしてそうだからどのようにそうなったが抜けて、こうすべし!だけをなんとかやってみようと思って失敗した結果が、この、なんで?どうして?どうやって?を常に考える姿勢につながってるんでしょうね。
そういう意味では、感覚頼みで危く乗らなくて済んだのは、逆にそういうものしか与えられなかった環境が良かったのかもしれないですね。速く、は実現できませんでしたが、上手く、はまあ平均まで来られたんじゃないかと、自賛しております。なにより、安全に走るという点において、そういう思考は非常に重要で、怪我なく乗れてきた一因でもあるのかな、と。
もうひとつ、必要以上の性能のバイクを買わない、という気持ちの抑え方も、そういうベクトルにない楽しいバイクを探す、という代償行為とその楽しみで実現できたのも大きいですね。グッツィのルマンがそもそものゴールだったというハードルの低さも良かったんでしょうね。必然人間を超え過ぎないバイクで人間が頑張る、という理想の状態を維持できましたから(NSRに上手く乗れなかったのも良かったのかも…個人的には非常に残念でしたけど)。
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